[試合後談話]2022.9.25
神戸で激戦! テルのび太vs城後響!
渾身の打ち合い!
 2018年度中日本フェザー級新人王のテルのび太(24=緑)と、2016年度西日本バンタム級新人王の城後響(28=真正)の両者が25日、神戸サンボーホールで開催された「REAL SPIRITSvol.82」のセミファイナル、バンタム級8回戦で激突。序盤から激しいパンチの応酬を見せた。
テルのび太(緑)が勝利!
 初回、テルが右フックでグラつかせて先制攻撃。2回以降は、我慢比べの打ち合いに突入。テルがプッシュしながらボディ攻撃を仕掛ければ、城後もジャブからワンツーにつなげて応戦。テルがフィジカルの強さを活かして押し切った。
「8ラウンド戦い切った」
 アウェー戦で勝利を掴んだテルは、「初回に(偶然のバッティングで)両目尻をカットしたので、相手は距離を取ってくると思ったら打ち合ってきた。打撃戦は得意とするところなので、自分のペースで進められたと思う。8ラウンドしっかり戦った上で勝てて良かった」と満面の笑みを浮かべた。
緑ジムが絶好調!
 テルは、同門で前WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(30)のスパーリングパートナーとして腕を磨いてきた。「正道さんのジャブは強くて、わかっていても、もらってしまう。このジャブを経験したら、試合では怖くない。今日は上手く対応できたと思う」。

矢吹正道と力石政法がセコンドとしてサポート

 この日、矢吹とOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の力石政法(28)がセコンドとしてサポートした。「2人がセコンドだったので、絶対に負けられないとプレッシャーがあったが、心強かった」とチームメイトに感謝した。

 矢吹は「スパーリングの際も、アドバイスをしたら、すぐに修正できる能力があるなと思った。相手は強かったが、勝てて良かった」と後輩の勝利を喜んだ。
ボクシング界の「のび太」は強い!
 本名は嶋田光高だが、眼鏡をかけた姿が国民的アニメ「ドラえもん」の副主人公、「野比のび太」に似ていることから、「テルのび太」をリングネームとしてリングに上がっている。

 「正道さんからつけられて、最初は恥ずかしかったが、子どもたちからも慕われて、今は気に入っている」。4連勝したテルは、「まずは日本ランキング上位を目指したい」と抱負を語った。