[ショートインタビュー]2022.8.20
井上夕雅「直感で決める」
井上夕雅(真正)
 日本フライ級4位の井上夕雅(23=真正)は、9月3日(土)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催される「駅近ドットコムpresents三田から世界へ19」のメインイベントで、WBO(世界ボクシング機構)フライ級4位の加納陸(24=大成)と、空位のWBOアジアパシフィック同級王座を争う。

 昨年11月に日本ユース王座を獲得した井上は、今年3月のノンタイトル戦でも勝利。地域王座と加納が待つ世界ランキングを奪いに行く。

 ここまで抜群の勝負強さで勝ち上がってきた井上は、タイトルマッチでも気負いは感じられなかった。
「いつも通りに戦って勝つ」
 「へぇみたいな。結構他人事なんですよね」と、大一番にもマイペースを貫くが、「正直なところ、実感がわかない。ただ、自分が勝つと思う。『タイトルマッチだから』とか、『勝ったら世界ランカーになれる』とかは考えていない。いつも通りの試合」と平常心を強調した。
浅海勝太(ハラダ)戦
 今年3月に行われた浅海勝太(ハラダ)との一戦も、接戦を制した。「初回でボディを効かされたが、負けるつもりもなかった。スタミナも最後まで落ちることはなかった」。
かつてスパーで手を合わせた
 加納とは、3年前に2度ほどスパーリングで手を合わせた。「上手いなぁ、というのが第一印象。ただ、ヘッドギアがなかったら勝てるなと。『今のパンチは、ヘッドギアがなかったら当たっていたな』と考えていた」。
「倒して勝つ」
 「山中さん(山中竜也)の練習を見ていたら、『自分もやらないといけない』と刺激を受けている。1日毎に成長しているのを感じる。人間として強くなれていると思う」。

 「いつも(リング上で相手と)向き合って、直感でどう戦うか決める。相手は12ラウンドの戦いをしてくると思うが、自分は長丁場の方が得意。あまり(KO勝ちを)したことがないのでわからないが(笑)。最後はしっかりと倒したい」と言葉に力を込めた。