鈴木は、昨年12月に行われた王座決定戦で戴冠。これが初防衛戦となる。ミニマム級リミットを200g下回る47.4㎏でクリアした。今春に大学を卒業し、現在はフィットネスジムでインストラクターをしながら、ボクシングに打ち込んでいる。「テストや課題などに追われなくなったことで、よりボクシングに集中できている」。

フィジカルを強化

　この試合に向けて、同門で日本女子フライ級1位の晝田瑞希(26)との対人練習を重ねてきた。アマチュア経験が豊富な晝田との練習で、以前よりテンポが速くなったという。

　鈴木は「ここを勝って、OPBF王座などを目指す。明日は、誰が見てもわかる内容で勝つ」と必勝を誓った。

　挑戦者の一村は、400gアンダーの47.2㎏で計量を終えた。昨年4月に3年4ヶ月ぶりに復帰すると、コンスタントに試合を重ねてきた。

　2017年12月の試合を最後に一度ボクシングから離れると、フィリピンやオーストラリアに語学留学していたという。オーストラリアにいる時にコロナ禍で仕事がなくなり「暇だったので」と、現地のジムで体を動かすと、「やっぱりボクシングは楽しい」と帰国し、復帰を決意した。

　「相手はタフだが、気持ちで負けずに打ち合いたい」と意気込んだ。