[ニュース]2011.9.18
結果★メイウェザーvsオルティス
 WBC世界ウェルター級タイトルマッチ、王者ビクター・オルティス(米)対元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米)は17日(日本時間18日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われた。
○フロイド・メイウェザー(米)
 4回2分59秒KO
●ビクター・オルティス(米)

 2カ月前に12対1でスタートしたオッズ(賭け率)は、試合当日になって55対1にまで縮まった。大差があることに変わりはないが、10歳若いオルティスに対する期待度を見て取ることもできる。
 試合はメイウェザーのペースで始まった。サウスポーのオルティスにモーションなしの右ストレートで切り込み、王者が打ち終わりに狙ってくる左ストレートにも反応をみせた。2回以降も右ストレートを多用する挑戦者、機を見てボディブローを繰り出すオルティスという流れは変わらなかった。
 迎えた4回終盤、オルティスは右フックをきっかけに反撃に出たが、メイウェザーはクリーンヒットを許さない。焦ったオルティスはロープ際で意図的なヘッドバットの反則行為におよび、ここで減点1が科せられた。両者が歩み寄るなかジョー・コルテス・レフェリーは「レッツ・ゴー!」と試合再開を促したが、なおも両者はグローブを合わせ軽くハグ。その直後、戦闘態勢にないオルティスに対しメイウェザーが左フック、右ストレートをヒット。ノーガードで2発浴びたオルティスは腰からキャンバスに崩れ落ち、立ち上がろうとする途中でカウントが10に達した。
 レフェリーが両者から目を離していた瞬間に決定打が入ったことなど、オルティスに同情の余地はあるものの試合は成立。この勝利でメイウェザーはウェルター級で3度目の王座獲得を果たした。42戦全勝(26KO)。オルティスは34戦29勝(22KO)3敗2分。