リミット体重を100グラム下回る52.0kgで計量を終えた田中は「最高です。いい状態です」とコンディション作りもトレーニングも万全であることを伝えた。その上で、「この舞台は俺には似合わないことをリングの上で結果として表したい。世界チャンピオンになりたい人間と必ずなる人間は、気持ちも実力も違う。この試合は世界戦への最終ステップ」と言い切ると「ここで試合をしてちゃダメ」と世界戦線への返り咲きを宣言し、世界3階級制覇を果たした格の違いを見せるとした。

　一方、元世界チャンピオンの挑戦を受けるWBO-AP王者の橋詰は、リミットの52.1kgで計量を終えると「いつもの試合をするつもり。楽しみです。(この試合は)チャンス。すごい実力の選手なんで、勝ったら評価が上がる」と初防衛戦の価値が上がったこと口にした。それでも「今回は、向こうが僕のベルトに挑戦してくるので、世界チャンピオンに僕が挑戦するわけではない。世界の壁に当たったから、(世界よりも格下のベルトに)挑戦してくるんだと思うが、なめんなよ」っと、現役チャンピオンのプライドを見せた。