[前日計量]2022.6.21
元世界王者・古川夢乃歌が計量をパス!
左:古川夢乃歌(山木)
右:阿比留通子(世田谷オークラ)
 元WBA(世界ボクシング協会)アトム級王者の古川夢乃歌(28=山木)が21日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で前日計量に臨んだ。

 古川は、明日(22日)後楽園ホールで開催される「第100回オーバーヒート・ボクサーズナイト」の女子51.2kg契約6回戦で、日本女子フライ級10位の阿比留通子(32=世田谷オークラ)を迎え、約5年ぶりの復帰戦を行う。
世界王座返り咲きへの第一歩
 契約体重51.2㎏を300g下回る50.9kgでクリアした古川は「順調に調整ができた。明日の試合が楽しみ」と決戦を心待ちにしていた。

 古川は、2017年10月にアルゼンチンで行われた世界戦で敗れると、一度ボクシングを引退。その後、キックボクサーに転向したが「楽しかったが、私の居場所はここではない」と昨年7月にボクシングを再開。山木ジムに移籍して再出発を図る。

以前とは違うスタイルを見せる

 「距離感もかなり戻った」と手応えを感じているようで、「以前のようなガンガン前に出るスタイルではなく、ディフェンスでも魅せたい。しっかりと組み立てた上でチャンスがあれば倒しにいく」と必勝を誓った。
「元世界王者を撃破する!」
 一方の阿比留は、リミットちょうどの51.2kgで秤を降りた。古川の名前は知っていたようだが、元世界チャンピオンだとは知らなかったという。「あとで(元世界王者だと)知ったが、特にヤバいなとは思わなかった」。

 「最初は興味本位で」と26歳でボクシングを始めると、28歳でプロデビュー。3連敗スタートだったが、勝ち負けを繰り返しながら、B級まで上がってきた。「明日はやってやりますよ!」。一泡吹かせる準備はできているようだ。