[ショートインタビュー]2022.6.20
神崎靖浩「完封してベルトを奪う」
神崎靖浩(倉敷守安)
 2020年度西日本フライ級新人王の神崎靖浩(21=倉敷守安)は、6月29日(水)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.89」のセミファイナルに出場。2018年度全日本フライ級新人王湊義生(23=JM加古川拳)と、空位の日本ユース・スーパーフライ級王座を争う。

 アマチュア30戦18勝(4RSC)12敗を経て、2019年4月にデビューした神崎は、スピードとテクニックを活かした攻撃で西日本新人王を獲得。しかし、全日本新人王決定戦では2-1の判定負けで、惜しくも涙を呑んだ。今回、A級初戦でチャンスを掴んだ神崎は、ジム初の日本ユース王者を目指す。
A級初戦でユース王座に挑む
 「A級に上がったら挑戦したいタイトルだったので、話が来た時はうれしかった。このベルトを獲ることで、さらにステップアップできる」と決戦に胸を躍らせていた。

 「気持ちが強くて、ガツガツと前に出てくるファイター」と、拳を交える湊の印象を語っった。2019年4月にジムの先輩である日本フライ級王者のユーリ阿久井政悟(26)が湊と対戦(阿久井の初回KO勝ち)。その同じ日に、神崎はデビュー戦のリングに上がっていた。
ユーリ阿久井政悟の背中を追いかける
 先輩の阿久井とは、スパーリングやロードワークなど共に汗を流している。国内で最も世界に近い阿久井の背中を見て、感じることもあるようだ。「スパーリング中にも芯を捉えたアドバイスをもらえる。褒めてもらうと自信に繋がるし、悪い時はより気が引き締まる」。阿久井からは、8ラウンド通して集中力を切らさないことを言われている。
岡山から頂点を目指す
 中学で倉敷守安ジムに入門した神崎はその後、関西高校ボクシング部で活躍。全国大会にも何度も出場し、大学からも声がかかったが「お世話になっているジムでプロになりたかった」と、高校卒業後に再びジムの門を叩いた。
「シャットアウトする」
 2度目の後楽園ホール登場だ。前回は悔しい思いをしているだけに、雪辱の気持ちは強い。「気持ちで負けずに、自分のボクシングを貫いて完封したい。打ち合いになっても有利に戦える準備はしている」と電話口で必勝を誓った。