[出発]2022.5.29
尾川堅一に必勝祈願御守り!
尾川堅一(帝拳)が英国へ!
 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者の尾川堅一(34=帝拳)が29日、決戦地の英国カーディフへ向けて羽田空港を発った。

 尾川は、日本時間6月5日(日)に同級3位のジョー・コルディーナ(30=英国)を迎えて初防衛戦に臨む。昨年11月に米国ニューヨークでアジンガ・フジレ(南アフリカ)に判定勝ちし王座を獲得し、初防衛戦も海外で行う。

 妻の梓さんから手作りの御守りを贈られた尾川は「行ってきます!」と、元気な声で決戦地へと向かった。
「英国での試合が楽しみ」
 IBFベルトと同じ赤色の御守りは「防衛をしてきてほしい」という意味で「AndStill」、裏には「KO」の刺繍が入ったものだ。中には妻と3人の子どもたちからの手紙が入っていて「飛行機の中で読もうと思う」。

 長旅になるが「向こうに行ったらなるようになる」と、日本からは枕とタオルケット、計量後のリカバリーで口にする羊羹(ようかん)とアミノ酸といった必要最低限の物だけ持参していくという。
「どんな形でも勝つ」
 同門で前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級スーパー王者の村田諒太(36)がジムを訪れて激励した。「『頑張れよ』と言われて、負けられないな」と、さらに気合いが入った。

 完全アウエーでの試合にも「テンションが上がる。相手は人気選手なので盛り上がりを感じたい」と話すと、「KOで勝つのが理想だが、どんな形でも勝ちたい」と必勝を誓った。
日本時間6月5日(日)DAZNでライブ配信!
 リミットまで残り2.2㎏で「あとは体重調整するだけ」と、相手の映像を見ながらミット打ちを中心に仕上げる。「日本でやれることはやって今日を迎えた。とても落ち着いている。あとは戦うだけ」。

  鬼門と言われている初防衛戦で、しかも敵地での試合となるが、気負いはまったく感じられなかった。王座防衛を果たし、笑顔での帰国を心待ちにしている。