[ニュース]2022.5.15
すみだボクシング祭り2022は超大盛況!
世界チャンピオンのトークイベント!

 DANGAN250回記念大会が行われた墨田区総合体育館で15日、「すみだボクシング祭り2022」(主催:墨田区/協力:DANGAN)が開催された。子供連れの家族も多く集まったこのお祭りには、現役世界チャンピオンや人気選手達も参加して、ミット打ちやゲームイベントを楽しんだ。

日本のボクシングのレベルは上がっている!

 トークイベントと対戦型ボクシングゲームで、ファンと触れ合ったWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)は「こういうイベントが増えると、ボクシングファンも増えてくれる」とボクシング人気がより一層高まることを願った。次戦に話が及びそうにもなったが、「最近になって、スパーを再開している。疲れた。スタミナは大事だなと改めて思った」と、ようやく実践形式の練習も始めたことを伝えた。一方、「コロナの影響で減っていたが、こういう形でファンと交流できてありがたい」と笑顔を見せたWBO世界フライ級王者の中谷潤人(M・T)は「スパーはまだしていない。練習を少しずつ上げていく」と、近況報告した。

中谷潤人(M・T)

 ボクシング界の変化にも敏感な両チャンピオン。拳四朗が「日本人のボクシングレベルが上がってきている。アマのレベルも上がっていて、最近はプロになる選手が増えてきていて良いことだと思う。強い選手が増えると練習環境が整う」と切り出すと、中谷も「強い選手から刺激を受けている。上の選手が更に上に上がると下の選手も上がってくる」とうなずいた。

すみだボクシング祭り2022

 4月の月間新鋭賞に選ばれた武居由樹(大橋)は「久しぶりのこういうイベントが、想像以上の人数で楽しかった」と笑顔で記者に答えると、八重樫東トレーナーも「トレーナーの立場として嬉しい」と目を細めた。これには、清水聡(大橋)も「コロナの時期にできなかったことができて嬉しい。(お客さんには)ボクシング経験者が多いと感じた」と感想を述べると、八重樫トレーナーは「みんな上手。日本のボクシングの未来は明るい」と続け、清水も「このイベントから今後チャンピオンが出るかも」と笑顔で答えた。

武居由樹・八重樫東・清水聡
 気になる今後に関して清水は、「いつ試合が組まれてもいいように、高いレベルの練習はしている。試合が決まれば合宿などをして更に追い込む。今後の試合については会長に任せている。今日の試合をちゃんと観たい」と、隣の会場で行われるメインイベント「丸田陽七太(森岡)と阿部麗也(KG大和)」によるフェザー級日本・WBO-AP2冠戦の行方を気にした。

年内にタイトル挑戦を目指す武居由樹!

 武居は「日本と東洋太平洋のランクに入ったが今の順位じゃ、まだまだ。年内にタイトルをやれるならいつでもやる。やらせてもらう」と気を引き締めた。