[電話取材]2022.4.11
樽井捺月「明確に勝つ」
2度目のタイトル挑戦の樽井捺月(山木)
 日本女子アトム級3位の樽井捺月(30=山木)は、4月16日(土)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催される「REAL SPIRITS.79」で、同級1位の伊賀薫(29=真正)と空位の王座を争う。

 昨年4月、当時の王者の長井香織(真正)に挑戦したが、2-0の判定負けで涙を呑んだ。3戦連続で大阪のリングに立つ。同門の元世界2階級制覇王者の天海ツナミ(37)の背中を追いながら汗を流す樽井は、天海の助言を受けて「次こそは!」の思いでベルトを奪いに行く。
「次は逃さない」
 電話取材に応じた樽井は「ちょうど1年前にタイトル挑戦したが、またこんな早くにチャンスが回って来るとは思わなかった」と心境を明かすと、「次は逃すわけにはいかない」と意気込んだ。
「しっかりとポイントを取る」
 昨年12月に行われた山中菫(20=真正)との一戦を、「アウェーなので積極的に攻めたが、詰めの甘さが出てしまった」と振り返った。真っ向から打ち合ったが接戦の末、山中に軍配が上がった。「呼んでもらってありがたい」と大阪での試合を歓迎した樽井は、「自分が思っているようにはポイントに結びつかないので、もっと明確に取っていきたい」と、試合運びも工夫しているようだ。
天海ツナミからアドバイスを受けている
 出稽古はせず、天海ツナミ選手とのスパーリングで調整している。「ツナミさんには『ここぞという場面で連打を出さないと』とメンタル面でのアドバイスをもらっている」。
「日本タイトルを奪いに行く!」
 「2度目の挑戦なので大差判定勝ちでベルトを奪う。勝って楽しい気持ちで東京に帰りたい」と言葉に力を込めた。

 山木ジムでの厳しい練習で鍛えられて、テクニックは申し分ない。お互いに2度目のタイトル挑戦。勝って飛躍を遂げるのは!?