[必読インタビュー]2022.3.24
拳四朗の名参謀を直撃! なにを変えたのか?
加藤健太トレーナーが語った
 ボクシングファンの注目を集めたWBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級タイトルマッチから5日が経った。

 試合は、前王者の寺地拳四朗(30=BMB)が矢吹正道(29=緑)に3回KO勝ちし、リベンジを果たすとともに王座奪還に成功した。これまでステップワークとジャブを武器に無双状態だった拳四朗だが、昨年9月の試合では矢吹に徹底的に研究された上に、得意のジャブがポイントに結びつかず攻略された。

 しかし、7ヶ月後のダイレクトリマッチでは、拳四朗が開始からガードを固めてプレスをかけるという、 これまでとは真逆のスタイルでペースを掴み、最後は右ストレートで痛烈に倒した。

 試合前、「自分のスタイルを突き通して、圧勝したい」と語っていた拳四朗だが、これは矢吹を欺くための作戦だった。コンビを組む加藤健太トレーナー(三迫)が拳四朗と話し合い、新スタイルに着手した。

 電話取材に応じた加藤氏は、スタイルチェンジに至った経緯と具体的な練習内容。そして戦前、拳四朗の練習を見て感じていた筆者の質問にも包み隠さず話してくれた。