[海外世界戦発表]2022.3.3
カネロがWBAライトヘビー級王者に挑戦!
WBA世界ライトヘビー級戦決定!

 WBA(世界ボクシング協会)が3日、ライトヘビー級王者のドミトリー・ビボル(31=ロシア)に、スーパーミドル級主要4団体統一王者のサウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)が挑戦することを発表した。両者の初顔合わせが2日、米国カリフォルニア州のサンディエゴで実現した。試合は、5月7日(土)に米国ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される。

 超ビッグマッチの発表会見とは裏腹に、フェイスオフは静かな雰囲気の中で行われた。「私はチャレンジすることが大好きだ。目の前には、とても素晴らしいボクサーがいる。とてもエキサイトしている」と、カネロは静かな闘志を燃やした。一方、チャレンジを受けるビボルにとっても大きなチャンス。「私にとって、とても重要な試合になる。自分が達成したい大きなゴールに向けた転機となる試合」と意気込みを語った。

<a href="../boxer/boxer.html?boxer_id=1534">サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)</a>

 カネロは当初、昨年開催された第59回WBC(世界ボクシング評議会)総会で発表された通りに、今年5月、WBC世界クルーザー級王者イルンガ・マカブ(34=コンゴ)に挑戦すると思われたが、今年に入ってからトーンダウンしていた。現在、フリーランスのボクサーとして、試合毎にプロモーターと契約を結んでいるカネロには、アル・ヘイモン氏が率いるPBCからも、複数試合の大型契約の提示もあったとされるが、結果的には、英国のプロモーター、エディ・ハーン氏が代表を務める「マッチルームボクシング」のオファーを受けることとなった。

<a href="../boxer/boxer.html?boxer_id=5961">ディミトリ・ビボル(ロシア)</a>
 暫定王座を含めて、10度防衛に成功しているビボルの戦績は、19戦19勝(11KO)。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、WBAはロシア人世界ランカー及び世界チャンピオンを除外して、3月2日に最新の世界ランキングを発表したが、「戦争反対」を宣言しているビボルは、除外を免れている。