[前日計量]2022.2.5
全日本新人王決定戦! 注目はフェザー級!
フェザー級はKO決着必至!
 「第68回全日本新人王決定戦」の前日計量が5日、都内で行われ厳しい予選を勝ち抜いてきた出場選手が会場に姿を現した。
 
 フェザー級4回戦では、東日本新人王MVPの渡邊海(19=ライオンズ)と西軍代表岩下千紘(25=駿河男児)が計量に臨んだ。

 明日の試合は日テレG+で午後2時から生中継され、IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者の尾川堅一(34=帝拳)がゲスト解説を務める。
連続MVPを狙う
 渡邊は、東日本新人王決勝戦で初回わずか10秒でKO勝ちし、最優秀選手賞を獲得。2戦連続でMVPを狙う。リミットちょうどの57.1㎏でクリアすると「バッチリ仕上がった。相手は癖のあるタイプだが、懐に飛び込んできたところにパンチを合わせていき、隙を逃さない。今回もMVPを狙う」と意気込んだ。渡邉が勝利すれば、ライオンズジム33年ぶりの全日本新人王誕生だ。
駿河男児ジム初の全日本新人王を目指す
 一方の岩下は、100gアンダーの57.0㎏でパスした。相手は東日本のMVPを受賞している強敵だが「自分にとっておいしい相手。一番盛り上がる試合になると思う。MVPを含めて全部かっさらう」と自信たっぷりだった。

 アマチュアでは日本体育大学ボクシング部に所属し、35戦19勝(10RSC)16敗を経てプロに転向。ここまで3戦全勝(2KO)で勝ち上がってきた岩下は「リングで向き合ってからどう戦うか決める」と抜群の勝負勘を武器に、初の後楽園ホールのリングに上がる。
左:坂間叶夢(ワールドスポーツ)<br>右:神垣拓磨(井岡)
 ライトフライ級4回戦では、東日本技能賞の坂間叶夢(18=ワールドスポーツ)と神垣拓磨(21=井岡)が拳を交える。坂間はリミットちょうどの49.8㎏、神垣は100gアンダーの48.8㎏でパスした。

「お客さんの記憶に残る試合をする」坂間叶夢

 ここまで4戦全勝(4KO)の坂間は「アウトボクサー同士で、遠い距離での戦いになるので噛み合うと思う。できればKOしたいが、まずは勝つことが最優先。お客さんの記憶に残る試合を見せる」と勝利に自信を示した。

「ここを勝って最短距離でいく」神垣拓磨

 関西の名門・井岡ジムで着実に力をつけてきた神垣は、スピード感あふれる攻撃と勝負強さが魅力で大一番を迎える。「相手は4戦全勝4KOと強いが、勝った方が強い。そして、自分が100%勝つ」と話すと、「ここを勝って最短距離で日本タイトルを目指す!」と静かに闘志を燃やした。
左:梅津奨利(三谷大和)<br>右:平井乃智(石田)
 バンタム級5回戦では、梅津奨利(23=三谷大和)と平井乃智(20=石田)が対戦する。6戦全勝(6KO)と抜群の破壊力を武器に勝ち上がってきたのが梅津。対する平井はデビュー戦はKO負けしたものの、そこから5連勝と絶好調だ。梅津はリミットちょうどの53.5㎏、平井は400gアンダーの53.1㎏で計量を終えた。

「流れで倒す」梅津奨利

 「手数が多くて前に出てくるタイプ」と相手の印象を語った梅津は「殴り合えたらいいし、向こうが逃げたら追いかけたらいい。とにかく前に出る。これまでも流れで倒してきたので、最終的には自分が倒す」と堂々とKO宣言した。

「フルラウンド戦う」平井乃智

「相手は全勝全KOでパンチがあるので正直怖い」と胸の心境を明かした平井だが「思っていたより身長が低いなと思った。スタミナは自分の方が上なので、スイッチしながらフルラウンド打ち合って勝つ。MVPを狙う!」と、これまた気合いを入れていた。