初回、ガバリョはジャブを打って出ると、ドネアは右カウンターを決めて先制した。続く2回はジャブの刺し合いから、うち終わりを狙うカウンター合戦の模様となる。徐々にドネアが右をヒットさせるとガバリョも早い返しで応戦、緊迫のペースの奪い合いを見せた。そして迎えた4回、ラウンド終盤に突然の結末を迎えた。ドネアが撃ち合いの中で左ボディを突き刺し、ガバリョが膝を着くダウン。カウント8で一度は立ち上がるも、再び座り込みカウントアウト。4回2分59秒KO勝利でドネアが鮮やかに初防衛とともにWBC世界バンタム級王座を統一した。

　試合後、改めてWBAスーパー・IBF世界同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)との統一戦を熱望したドネアの戦績は48戦42勝(28KO)6敗。健闘を見せるも初黒星となったガバリョは25戦24勝(20KO)1敗とした。

　試合を見たWBAスーパー・IBFバンタム級世界統一チャンピオンの井上尚弥(28=大橋)は「さすがのキャリアで落ち着いた試合運びで安定感を感じた。フィニッシュのボディにもさすがと言う言葉しか出てこなかった。これでドネア2が実現に近づいたので14日はしっかりとクリアしてドネア2を実現させたいです。」とコメントを寄せた。

　大橋秀行会長は「2年前より遥かに強くなっている。カシメロの様子を見てドネアかカシメロと対戦を考えたい」とコメントした。