[試合後会見]2021.12.9
第5代日本女子ミニマム級王者が誕生!
し烈なペース争いを制したのは!?
 日本女子ミニマム級1位の瀬川紗代(24=ワタナベ)と同級2位の鈴木なな子(22=三迫)が9日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで空位の王座を争った。

 激しい主導権争いをしていてベルトを巻いたのは――。
鈴木なな子(三迫)が新王者!
 接戦を制した鈴木が新王者に輝いた。立ち上がりは、動きが硬く瀬川のワンツーを浴びた鈴木だが、2回以降はプレスをかけて上下に打ち分け反撃。足を使いながらワンツーを打ち込む瀬川に対し、鈴木は豊富な手数で攻め立てた。採点は割れたが鈴木を支持した。
「点数は60点」
 試合後、囲み取材に応じた鈴木は「ベルトを獲ったことは素直に嬉しいが、採点が割れたので悔しい思いもある」と心境を語った。

 現在大学4年の鈴木は、在学中にチャンピオンになるという目標を達成した。卒業後は就職せずにボクシング1本で頂点を目指す。
「力は出し切れた」
 コンビを組む椎野大輝トレーナーは「負けはないと思ったが、ドローもあると思った。相手のやりたいことをさせてしまったが、途中から(瀬川選手は)疲れてきたので、力を出し切ることができたと思う」と試合を振り返った。
「キャリアを重ねていきたい」
 鈴木は「東京オリンピックで女子ボクシングが注目されたので、その流れに乗って注目してもらえたら。キャリアを積んでOPBF王座を狙いたい」と抱負を語った。
採点表