[試合後談話]2021.12.3
復活か?それとも下克上か?
南出仁(セレス)の再起戦
 日本スーパーバンタム級6位の南出仁(26=セレス)が3日、後楽園ホールで開催された「ザ・グレイテストボクシング.39」のメインイベント、スーパーバンタム級8回戦に出場。遠藤清平(27=RK蒲田)と拳を交えた。

 両者ともサウスポーでこれが再起戦となる。連敗を脱出したのは――。試合はメインに相応しい好ファイトとなった。
日本ランカーの意地を見せた
 南出が激戦を制した。初回、ランキング奪取に闘志を燃やす遠藤が、シャープな左ストレートで先制攻撃。ラウンド終了間際にワンツーでフラつかせた。ペースを奪われた南出だが、2回にロープに詰めて連打で反撃。激しく打ち合う中、回転力で勝った南出が右アッパーでダウンを奪いフィニッシュした。
「気持ちで負けたくなかった」
 初回の劣勢を跳ね返しKO勝ちした南出は「この試合に向けてディフェンスを強化してきたのに出すことができなかった。悔しいですね」と久しぶりの勝利にも決して浮かれることはなかった。

 「お互いに連敗していて相手もこの試合に掛ける気持ちの強さを感じた。気持ちで負けるかと思いながら戦った。今日は地力の差で勝った」と激闘を振り返った。
「日本タイトルを獲る!」
 連敗を脱出した南出は「来年中にタイトルを獲ります!早く練習がしたいです!」とバンタム級での日本王座を目指す。