スイッチヒッターの王者クロフォードは右構えからスタート。対する挑戦者で突貫ファイターのポーターはプレッシャーをかけた。2回に入るとそれ以降サウスポーでの戦いに切り替えたクロフォード。ポーターは3回、5回と右を当てグラつかせるなど、攻撃的に前に出た。いつもと比べ被弾も多いクロフォードだったが、8回から徐々に距離を掴んでいった。そして迎えた10回開始後、前に出たポーターの脚が揃ったところでバックステップからの左アッパーを直撃させてダウンを奪う。立ち上がったポーターに対し、今度は右フックをテンプルに決めて連打でダウンを追加。キャンバスを叩いて悔しがるポーターをセコンドの父がコーナーに立ち棄権を申し入れて試合終了。クロフォードが難敵ポーターを10回1分21秒TKO勝利で敗り5度目の防衛に成功した。

　痺れるハイレベルな攻防戦を制したクロフォードの戦績は38戦全勝(29KO)。素晴らしい攻防を見せるも初めてのKO負けとなったポーターは36戦31勝(17KO)4敗1分とした。