[試合後談話]2021.11.14
2021年新人王西軍代表が決定!
ミドル級はダウン応酬の激戦!
 新人王西軍代表決定戦が14日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で行われた。1試合が棄権により中止となったが11階級で激戦が繰り広げられた。

 勝者は、東日本新人王と2022年2月6日(日)に後楽園ホールで全日本新人王決定戦を行う。試合後には三賞が発表された。
<a href="../boxer/boxer.html?boxer_id=6660">宮本康平選手名鑑へ>></a>
 MVP(最優秀選手賞)は、初回KO勝ちしたミドル級の宮本康平(25=真正)が選ばれた。サウスポー早川教文(27=中日)の右フックを浴びてダウンを喫した宮本だが、その後は冷静にブロックすると左フックでダウンを演出。再開後は、連打から右ストレートで豪快に倒した。

 宮本は「(ダウンは)ビックリしたが効いていないので焦りはなかった。様子見で気を抜いたところにもらってしまった。ディフェンスから立て直して攻めた」と逆転劇を振り返ると「(MVPは)獲れるかもしれないと思っていたのでうれしい」と笑顔を見せた。3試合連続初回KO勝ちのハードパンチャーが、後楽園ホールに乗り込む!
<a href="../boxer/boxer.html?boxer_id=8014">初田翔選手名鑑へ>></a>
 敢闘賞は、ミニマム級の初田翔(26=寝屋川石田)が受賞した。亀川陵太(23=ARITOMI)と拳を交えた初田は、右アッパーから左フックをフォローしダウンを奪うと、再び右アッパーで仕留めた。

 初田は「(3賞は)もしかしたらイケるかもと思っていたのでうれしい」と言うと、「相手のボクシングに付き合ってしまったが、思ったよりアッパーが入るので一気に攻めた」と会心のKO劇に胸を張った。

ジム初の全日本新人王を目指す

 後楽園ホールには観戦にも行ったことがないという初田は「緊張すると思うが、試合をするのが楽しみ」と決戦を心待ちにしていた。この日、同門でバンタム級の平井乃智(20)も勝ち上がった。2人で寝屋川石田ボクシングクラブ初の全日本新人王を目指す。
<a href="../boxer/boxer.html?boxer_id=9385">平野岬選手名鑑へ>></a>
 技能賞は、スーパーバンタム級の平野岬(24=三松スポーツ)が選出された。森田翔大(20=森岡)と拳を交えた平野は、長いリーチを活かしながら右ストレートで迎え撃つと4回に右カウンターでダウンを奪った。その後も前に出てくる森田の攻撃をシャットアウトした。

 2度目の新人王トーナメント挑戦で勝ち上がった平野は「相手は動きが速かったが、距離感とタイミングを意識しながら戦った。打ち合いもアウトボクシングもできるが今日は足を使うことを選択した」と冷静に試合を振り返った。

 平野は「これからさらに自信をつけて後楽園ホールに乗り込みたい」と言葉に力を込めた。
<a href="../boxer/boxer.html?boxer_id=9011">山下玄輝選手名鑑へ>></a>
 スーパーライト級4回戦では山下玄輝(23=結花)と藤崎紘成(26=和光)が対戦。3回に左フックでダウンを奪った山下が判定勝ちした。

 山下が所属している結花ジムは鳥取県で唯一プロ加盟しているジムで、開設7年目で初めて全日本新人王決定戦まで進んだ。山下は「ジムや応援してくれる人の期待に応えないといけないとプレッシャーがあったので勝てて本当に良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 師匠である元日本ランカーの福原寛人会長も現役時代、全日本新人王決定戦まで進んだが最後に涙を呑んだ。山下は「次も勝って会長が果たせなかった目標を超えたい」と拳を握り締めた。
2021年度新人王西軍代表