[電話取材]2021.9.22
元世界ランカー大沢宏晋が2年ぶりのリング!
左:大沢宏晋(オール)が攻め立てる
 元WBA(世界ボクシング協会)フェザー級1位で日本同級7位の大沢宏晋(36=オール)が22日(水)、京都市体育館で開催された「THE REAL FIGHT」セミファイナル58.0kg契約8回戦で高林良幸(32=RK蒲田)と対戦した。

 約2年ぶりにリングに上がった大沢が強さを示したのか。それとも高林がアップセットを起こしたのか――。
大沢宏晋(オール)が勝利
 力の差を示した大沢が完勝した。序盤は静かな立ち上がりとなったが、2回からプレスを強めた大沢は、上下の打ち分けと左ボディを決めてペースを掌握。4回にはワンツーで顔を弾き攻勢をかけた。5回、偶然のバッティングで高林は左目上をカット。傷が深く試合続行不能となり、大沢が負傷判定勝ちした。
「目標は世界チャンピオン」
 試合後に電話取材に応じた大沢は「パンチで切り裂いて終わったかと思ったが…、ただ無事に勝つことができて良かった。2年前は不安要素がありながら戦ったが今日は緊張することなく落ち着いていた。初回は様子見だったが2回から攻めた。相手は右ストレートに反応できていなかったし、パンチもよく見えた。やりたいことの90%はできた」と自らの出来に合格点を与えた。

 今年5月まで世界ランキングに名を連ねていたが、負けていないにも関わらず世界ランクから外れた。大沢は「まずは世界ランキングに返り咲く。目標はあくまでも世界チャンピオン。もう一度あの舞台に行く」と2016年11月以来、2度目の世界挑戦を目指す。