[海外情報]2021.9.14
バルデス戦のジャッジが謝罪
ジャッジ泣かせの判定決着

 先週末に行われた王者オスカル・バルデス(30=メキシコ)と挑戦者でリオ五輪金メダリストのロブソン・コンセイサン(32=ブラジル)によるWBC世界スーパーフェザー級タイトル戦のジャッジを務めたスティーブン・ブレア氏が14日、自身の採点に関して謝罪文を公開し、WBC(世界ボクシング評議会)が発表した。

採点表

 この試合は、ジャッジ3名のうち2名が115-112でバルデスを支持し、ブレア氏は117-110でバルデスの勝ちと判定した。

 プロのみならずアマチュアの試合でもジャッジやレフェリーの経験が豊富なブレア氏。試合役員として、アメリカ、メキシコ、ロシア、日本、タイ、韓国と世界各国で、これまで30年間試合に携わっている。その間、タイトル戦も60試合以上経験している。

採点結果に不満な表情を浮かべたコンセイサン

 謝罪文の中でブレア氏は、ビデオで試合を見直した結果、115-112または、114-113でバルデスを支持するとした。この謝罪によって判定結果が変わることはないが、ブレア氏自身は、NABF / WBCリングオフィシャル委員会に連絡して徹底的なトレーニングとレビュープログラムを受けるとし、このプロセスを完了するまで、タイトル戦の任務にはつかないとした。

リングサイドにはテレビクルー

 バルデスのサポーターらの大きな声援によって左右されることやリングサイドカメラマンやテレビクルーらと距離が近かったことなどから見逃した場面があった可能性も示唆。ただ、これらを言い訳にはできないと謝罪した。

バルデスの勝利は変わらず!