[海外情報]2021.9.4
中谷潤人「米国でKO防衛する!」
12ラウンドの実戦練習を終えた中谷潤人(M・T)
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(23=M・T)が3日(日本時間4日)に米国ロサンゼルスで合同リモート取材に応じた。
 中谷は、9月10日(日本時間11日)に米国アリゾナ州ツーソンで同級1位のアンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)を迎えて初防衛戦に臨む。

 中谷は取材前に12ラウンドのスパーリングを消化。8月21日に米国入りしてから2週間で70ラウンドの実戦練習を行った。
順調な調整をアピール
 現在、デビュー前から指導を受けているルディ・エルナンデストレーナーの自宅で過ごしながらジムとの往復をしている。決戦地のアリゾナ州ツーソンには7日(日本時間8日に)に入る予定だ。
 ルディトレーナーと岡辺大介トレーナーの指導の下、「怪我に気をつけながらラウンド毎にテーマを持ってできた」。「多少の疲労感はあるが順調に調整ができている」と充実感を口にした。
日本から炊飯器を持参
 フライ級としては長身の171㎝で減量は決して楽ではないはずだ。それでも「しっかりと落ちている」とリミットまで残り3㎏でコンディションは万全だ。
 日本から炊飯器を持参して、自炊しながら体重調整している。
「左フックを警戒」
 アコスタの印象を聞かれた中谷は「パンチが強くて、特に左フックを警戒している。前戦は判定勝ちで長いラウンドも経験しているので。スタミナもあるのではないか」と話した。試合映像は大まかに見ていて弱点も見つけたようだ。得意のロングレンジで攻めながら「倒しに行く場面では近い距離になるので、相手のパンチをもらわないように集中していきたい」と接近戦も想定している。
「KOを狙う」
 「大きな舞台を用意してもらったので、その期待に応えたい。KOを見れることができればと思う」とノックアウト勝利を約束した。
 中学卒業と同時に単身で武者修行し、これまで何度もトレーニングしている慣れ親しんだ米国で初防衛戦を迎える中谷。本場のファンに存在感をアピールする!