[電話取材]2021.7.12
石井渡士也「ここを勝ってユースを卒業する!」
再起戦に臨む石井渡士也(REBOOT.IBA)
 日本ユース・バンタム級王者で日本同級9位の石井渡士也(20=REBOOT.IBA)は、7月21日(水)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.79」のセミファイナル、スーパーバンタム級8回戦で同級5位の南出仁(26=セレス)と対戦する。

 石井は、昨年11月にIBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級5位の石田匠(29=井岡)に判定負けを喫しこれが再起戦となる。次戦で拳を交える南出は、アマチュアキャリアが豊富なサウスポーで、こちらもGOD'SLEFTバンタム級トーナメント準決勝以来の再起戦となる。
 バンタム級サバイバルマッチに臨む石井に、電話取材で意気込みを聞いた。

 試合は、映像配信サービス「ひかりTV」および「dTVチャンネル」で第1試合開始(午後5時30分)から独占生配信される。
「気合いが入っている」
 石井は「ランキングを見渡して互いに試合間隔が空いていたので(南出選手と)決まるかもしれないと思っていた。決まって嬉しかった。再起戦で強い相手と決まり気合いが入る」と感想を口にすると「体が強くて前に出てくるタイプで気持ちとパワーでゴリ押してくるタイプ」と分析した。
サウスポー対策も万全
 サウスポーとの対戦は富施都哉(ワタナベ)と対戦して以来、約1年10ヶ月ぶりだが「特に苦手としていない」。
 この試合に向けて元日本・OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(33=FLARE山上)、IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級8位の阿部麗也(28=KG大和)、日本バンタム級2位の定常育郎(23=T&T)といった強豪サウスポーとの実戦練習を積み、対策を練っている。
前戦を経て成長を実感している
 デビュー以来無敗だった石井は、4戦目で初黒星を喫したが「相手にキャリアがあり見透かされた。勢いだけでは勝てないと良い経験になった。視野が広がっていろいろなことを考えながら戦えるようになった」と敗戦を糧に成長を見せている。
「ここを勝って上を目指す」
 次戦は1階級上げてスーパーバンタム級でのリングとなる。「ここを勝ってランキングを上げて、スーパーバンタム級でもバンタム級でも上を目指して食い込んでいきたい」と日本王座をターゲットに定める。
 「お互いに復帰戦だが、サバイバルマッチを制してユース王座を卒業して日本王座を狙っていきたい」と、石井は電話口で言葉に力を込めた。