[試合後会見]2021.6.21
アジア2冠戦は左ストレートで決着!
倒したのは!?
 WBOアジアパシフィック&日本スーパーフライ級王者の福永亮次(34=角海老宝石)が21日後楽園ホールで開催された「DANGAN240」のメインイベントでWBOアジアパシフィック同級5位、日本同級8位の藤井貴博(32=金子)を迎えて防衛戦に臨んだ。
 「最初から仕掛けていく」と話した攻撃型のパンチャー福永の強打が火を噴いたのか?それともタイトル初挑戦の藤井が下克上を果たしたのか――。
 サウスポー同士によるタイトルマッチのゴングが鳴り響いた。
福永亮次(角海老宝石)がKO防衛
 ハードパンチャー福永の左が炸裂した! 序盤から福永がプレスをかけてワンツー、ボディ攻撃でダメージを与えてペースを掌握。藤井は、左クロスを狙うが福永のパワーに守勢を強いられた。KO決着に期待がかかる中、福永は積極的な攻撃を仕掛けるが、藤井も懸命にパンチを返して勝利への執念を見せた。しかし8回、福永は左ボディ―から左フックでグラつかせると追撃の左でキャンバスに沈めた。
「勝ててホッとしている」
 ここ数戦、傷だらけで会見に臨んでいた福永だったが、この日は傷ひとつなかった。福永は「思ったより前に出てきてくれたのでやりやすかった。手応えのあるパンチを何発か入れたが相手の目を見たら効いているのかわからなかったので、判定まで行くと思っていた。最後に決めた左だけ手応えがあった」と冷静に試合を振り返った。
「強い相手に勝ってから世界へ」
 持ち前の強打を披露した福永だったが、「このままでは上にいった時に通用しないので常にガードを意識していた」と、この日は相手のパンチをしっかりと見切りディフェンス力の高さを見せた。

 今回は2本のベルトをかけた防衛戦だったが、ジムによると次戦は3冠戦を計画していることを明かした。福永は「国内で最強を証明してから世界を目指したい」と抱負を口にした。
採点表