[リモート会見]2021.6.11
藤岡奈穂子「夢の米国戦! 記念にはしない」
初の米国戦に臨む藤岡奈穂子(T&H)
 WBA(世界ボクシング協会)女子フライ級王者の藤岡奈穂子(45=T&H)が11日、都内の所属ジムでリモート会見に臨み、試合への意気込みを口にした。
 藤岡は、7月9日(日本時間10日)に米国ロサンゼルスで同級6位のスレム・ウルビナ(メキシコ)を迎えて3度目の防衛戦に臨む。
 米国のリングを目指していた藤岡は、オスカー・デラホーヤが立ち上げた大手プロモーション会社ゴールデンボーイ・プロモーションから声がかかり大一番を迎える。
オンライン取材に応じた
 藤岡は、2019年7月にWBO(世界ボクシング機構)ライトフライ級王者の天海ツナミ(36=山木)を相手に防衛戦(引き分け)をして以来、2年ぶりのリングとなる。「試合はなかったが、その間にコンスタントに練習をしてきた。ボクシングキャリアの最終目標として米国での試合を望んでいた。ただ、この試合を記念だけにはしない。冷静に戦ってまずは結果を出す」とこの一戦に掛ける思いを口にした。
 藤岡は、これまでメキシコで2試合、ドイツで1試合しているが米国のリングに上がるのは初めてだ。
「スタイルを少し変えた」
 天海戦を経てフィジカルトレーニングを取り入れたことを明かすと、「パンチの打ち終わりに体が流れていた。基本に立ち返りスタイルも少し変えた」と進化した姿を約束した。
「倒すことにはこだわらない」
 世界初挑戦のウルビナは、13戦12勝(2KO)1敗のオーソドックススタイルでゴールデンボーイ・プロモーションと契約している期待の選手で、ガードが固く左右フックで仕掛ける好戦的なタイプだ。藤岡は「パワフルで右に自信を持っている。バランスも良い」とメキシコの新鋭を警戒した。
決戦は7月9日(日本時間10日)
 まだ出発日は決まっていないようで「減量もキツくないので直前に行こうと思う」と試合の1週間前に米国入りする。試合当日はDAZNで配信する予定だという。
 日本の女子ボクシングを引っ張ってきたエースが米国で存在感を示す!