[オンライン会見]2021.6.4
井上尚弥のファイトマネーは100万ドル!
いつも通り順調!

 日本時間の6月20日(日)に米国ラスベガスで防衛戦に臨むWBAスーパー・IBF世界統一チャンピオンの井上尚弥(28=大橋)が4日、オンライン会見を開いた。先月29日(土)に最後のスパーリングを終えたモンスターは、今週に入ってからはマスボクシングに切り替えて最終調整を続けている。9日(水)に出発する予定で総勢10名の陣営でプロ21戦目を迎える。

「ゆっくり調理する!」by井上尚弥

 「いつも通りの試合2週間前の気持ち」と明るい声で切り出した井上は「調子はすごくいいですよ」と順調に調整が進んだことを伝えた。普段よりも多めのスパーリングを消化した理由を「調子が良かったのでラウンド数が増えた」と振り返った。コロナ禍の影響で外国人パートナーの招聘はなかったが、試合のポイントに挙げた「長身サウスポーの距離感と突破口、ディフェンス面」に関しても木村蓮太朗(駿河男児)や阿部麗也(KG大和)など国内屈指のサウスポーを相手に十分な準備を終えた。「一発を気をつけながら崩す。ゆっくり調理しますよ」と自身も試合当日を楽しみにした。

4団体統一のためドネアとの再戦も。

 先日行われたWBCの世界戦でノニト・ドネア(比/米)が勝利したことに話が及ぶと「率直に強かった」と話した。「4団体統一に向けて、必然的にそういう流れになる」と記者から問われて再戦の可能性を示唆した。

ファイトマネーは100万ドル

 有観客試合となる今回のラスベガス戦の井上のファイトマネーは「100万ドル」であることを会見に同席した大橋秀行会長が発表した。挑戦者のマイケル・ダスマリナス(比)の印象を尋ねられると「左のロングフックがワンテンポ遅れてくる」と警戒しつつも「対面すれば数秒でわかる」とモンスターが「リングに上がってから感覚的に掴んでいく」と話したことに太鼓判を押した。