[ニュース]2011.8.2
期待のキューバ人ボクサー
バロディア・カルロ・エルナンデス
 2日、後楽園ホールで行われたプロテストで、元キューバのアマエリート、バロディア・カルロ・エルナンデス(ワタナベ)がB級テストを受験した。
 バロの愛称で呼ばれるエルナンデスは、13歳でボクシングを始め、20歳でキューバのジュニア王者となった。アマ戦績は150勝13敗。ナショナルチームにも所属していたが、日本人女性との結婚を機に5年前に来日し、現在は夫人の経営する東京・六本木のキューバ料理店でシェフを勤めている。31歳のバロは一時ボクシングから離れていたが、トレーニングで訪れたワタナベジムで渡辺会長の目に留まり、今回プロテストを受ける運びとなった。
左:山元 右:バロ
 3ラウンドのスパーリングテストでは、同門の日本スーパーフェザー級11位・山元浩嗣を相手に攻防レベルの高さと、フィジカルの強さを見せつけた。
 パートナーを務めた山元は、スパー終了後「パワーがありますね。パンチの出方と角度、リズム感が中南米特有です。並みのA級ボクサーより強いんじゃないですか」と感想を語り、チーフトレーナーの山川豊氏も「まだ絞る前なので体が重いが、これからスピードも出てくるでしょう。試合が楽しみ」と、異色の逸材に期待を込めた。
渡辺会長、山川トレーナーと
 渡辺会長によると、明日の結果発表次第だが、早ければ来月30日のワタナベジム興行でのデビューを予定しているという。対戦相手は未定で、現在募集中とのことだ。
シャドーのテスト