[立ち話]2021.4.30
松本圭佑「何もさせずに完封する」
プロ3戦目に臨む松本圭佑(大橋)
 松本圭佑(21=大橋)は5月21日(金)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.77」(※5月13日から変更)フェザー級8回戦で室田拡夢(25=T&T)と対戦する。松本は、中学生から"ミライモンスター"のニックネームでメディアから取り上げられ、アマチュア95戦80勝(30RSC)15敗と実績を残し、プロに転向。ここまで2戦全勝(2KO)と順調なキャリアを重ねている。
 しかし、デビュー戦ではダウンを喫し、2戦目も一発を浴びてヒヤリとする場面があり、本人も内容には決して満足していない。
 横浜市内の所属ジムで取材に応じた松本は、進化した姿を見せると気合いを入れた。
「勝ったが悔しい思いをしている」
 松本は「まだ、プロのリングに慣れていなく、心と感覚のバランスにズレがあった。向かい合った瞬間にイケると思い、距離を詰めたところに、もらってしまった。勝ったが2試合とも悔しかった」とここまでの2戦を振り返った。
攻撃的なスタイルでKO勝ち
 ただ、闘争心むき出しのファイトスタイルは、スターになる予感も感じさせた。「そこを重要視しているわけではないが、プロになったからには上手いだけではなく、面白いボクシングもしたい。もちろん、負けたら元も子もないので相手のパンチに気をつけながらスタイルを構築していきたい」。
「次戦はまっさらな気持ちで戦う」
 ダウンも2戦目に一発を浴びたのも初回だった。「身をもって知ることができた。ただ、初回にパンチを浴びるという悪いイメージがつくのは嫌なので、次戦では良い意味でまっさらにしたい」と前向きだ。
「相手の心を折る」
 「試合中のメンタルのコントロール」を課題に挙げた松本は「攻めたい気持ちを抑えながら、幼いころから積み上げてきたディフェンス技術は忘れずに頭は冷静に戦っていきたい。上手くマッチしたら動きも、もっとしなやかになると思う」と語った。
 室田の試合は会場で観戦しイメージはできている。松本は「次戦は技術で何もさせない。相手の心を折って仕留めたい」と必勝を誓った。