[調印式]2021.4.22
寺地拳四朗と久田哲也が53日ぶりに対面
注目の一戦まであとわずか!
 WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)と同級1位の久田哲也(36=ハラダ)が22日、大阪市内で調印式と記者会見に臨んだ。
 試合は、24日(土)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催される「THE REAL FIGHT」のメインイベントで行われる。3月8日の発表会見以来の対面となった両者は、目線を合わせることはなかったが張り詰めたような緊張感を漂わせた。
 試合は、「8カンテレドーガ」でセミファイナル(午後2時30分予定)から独占ライブ配信される。
8度目の防衛戦の寺地拳四朗
 試合が行われる大阪府は、新型コロナ新規感染者が急増し緊急事態宣言発令が迫っている。この試合をプロモートする真正ジム山下正人会長(58)は「請け負った以上は開催するのが責任。会場が閉館にならない限りこの興行を行います。ここまで頑張ってきた選手たちの試合を延期するわけにはいかない。無観客でやりなさいと言われたら無観客でもやる」と開催への強い思いを口にした。
 山下会長によると収容人数の50%以下となる2200名を入れる予定で現在は2000枚売れている状況。当日券は200枚出る予定だという。 
2度目の世界挑戦の久田哲也
 約1年4ヶ月ぶりのリングとなる拳四朗は「いつも通りの戦いができれば問題ない。焦らず自分のペースで戦いたい」とこれまでの世界戦と同じく淡々と意気込みを語った。
 その後、マイクを握った久田は「コンディションも良く気持ちも乗っている。自分が世界チャンピオンになる日が近づいていると思うとワクワクしている。チャンピオンにはいつもの動きをさせない」とやり返した。
「圧勝する」
 当日はコロナ感染対策ガイドラインに沿って観客は声を出すことができず拍手での応援になる。拳四朗は「最高のパフォーマンスを見せて強い姿を見せる。圧倒的な強さで勝ちます」と絶対王者の力を示す。
「感動や勇気を与えたい」
 久田が勝てば、長谷川穂積氏が持つ国内男子最年長での世界王座奪取記録を更新する。「この年齢(36歳)でも戦えること、夢を叶えることができることを示して感動や勇気を与えたい。チャンピオン以上に圧倒的に勝つ」とベルト奪取を誓った。
カンテレドーガで生配信
 グローブは日本製の8オンスで両者とも黒色を使用する。その後、個別でPCR検査と予備検診が非公開で行われた。

■試合役員
レフェリー/福地勇治
ジャッジ/吉田葭一、野田昌宏、宮崎久利
スーパーバイザー/安河内剛

■検診結果
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者:寺地拳四朗(BMB)
身長:163.8cm
頸周:33.3cm
胸囲:82.8cm
リーチ:163.0cm
血圧:116/80mm/Hg
脈拍:72/min
体温:37.4.℃

挑戦者:久田哲也(ハラダ)
身長:162.4cm
頸周:34.2cm
胸囲:89.8cm
リーチ:163.0cm
血圧:93/56mm/Hg
脈拍:43/min
体温:37.2℃