[試合後会見]2021.4.4
技術戦となった日本王座戦
左:長井香織(真正) 右:樽井捺月(山木)
 日本アトム級タイトルマッチ、王者の長井香織(31=真正)対同級5位の樽井捺月(29=山木)が4日、大阪堺市産業振興センターで開催された「REAL SPIRITS.72」のメインイベントで行われた。
 自主興行初のメインイベンターを務めた長井が初防衛を果たしたのか?それともタイトル初挑戦の樽井がベルトを持ち帰ったのか――。
長井香織(真正)が初防衛に成功
 し烈なペース争いを制した長井が初防衛に成功した。中間距離で距離の探り合いとなるが、長井がシャープな右を決めてポイントを加点。後半、樽井はプレスをかけてワンツーをヒットしたが長井は最後までペースを渡さなかった。
「練習通りにはいかなかった」
 V1を達成した長井は「もっとジャブで先手を取りたかったが、見合ってしまった。フェイントを入れての右は練習していたのでよく出たと思う。チャンピオンらしい技術のある試合を見せたかったのでそこは良かったと思う」と冷静に試合を振り返った。
「さらに上を目指す」
 長井は、WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)のような足を使った距離を意識したボクシングスタイルを目指している。長井は「もっと腰を落として滑らかに動けるように練習を重ねていく。ペースを作るジャブが課題です」を強さに貪欲な姿勢を見せた。
「相手は隙がなかった」
 一方、ベルトを奪うことができなかった樽井は「攻める姿勢が足りなくて様子見の時間が長かった。悔いが残る試合をしてしまった」と唇を噛み締めた。
採点表