[前日計量]2021.1.21
坂晃典vs渡邉卓也!技術戦に期待!
左:渡邉卓也(DANGAN AOKI)
右:坂晃典(仲里)
 日本スーパーフェザー級王者の坂晃典(28=仲里)と同級1位の渡邉卓也(31=DANGAN AOKI)が21日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。両者は明日の22日に後楽園ホールで開催される「DANGAN238」のセミファイナルで拳を交える。
 試合は、動画配信サービス「BOXING RAISE」で第1試合開始(午後5時35分)からライブ配信される。
チャンピオン坂晃典(仲里)
 計量を終えた両者は、それぞれホテルで試合までの時間を過ごしている。試合間隔が1年以上空いたことに不安があったという坂はオンライン会見で「自分にとっては良かった」と心身ともにダメージを抜くいい機会になったと、コロナ禍の影響でリングから遠かった1年を振り返った。コロナ感染防止のため、選手はホテルに隔離されているが、「集中できる」と前向きにとらえた。

 ホテルや計量会場で顔をあわした対戦相手の渡邉に話が及ぶと「落ち着いていて、余裕があった。メンタリティーが強い選手。試合になれば何かあるんだろう」と印象を語った。「パンチをもらわず当てる。倒しにいかなくても倒せる、強くなった坂晃典を見てほしい」と時折、笑顔を見せると「まだまだ、先が見たいので変な試合はできない」とリラックスムードで会見を終えた。
チャレンジャー渡邉卓也(DANGAN AOKI)
 一方、チャレンジャーの渡邉も終始リラックスした様子でオンライン会見に応じた。「早く明日になんねえかなあ」。海外で14試合戦った経験は伊達ではない。ホテルで待機することに関しても「いつもと変わらない」と和かに答えた。「試合が延期になったり、ジムで練習ができなかったりとコロナの影響はすごくあったが、今回の試合に関してはコンディション作りも上手くいった」と話した。昨年末まで「バチバチやっていた」というスパーリングの相手の中には、元世界王者の伊藤雅雪(横浜光)も入っていた。

 チャンピオンの坂晃典に関しては「思い切りが良くてパンチ力もある。敵地でタイトルを取っているので、気を付けないといけない」と警戒した。

 WBOアジアパシフィックタイトルを獲得した経験はあるものの、日本タイトルは今回が3度目の挑戦。「ジムの環境も良くなった。キャリア的にも落とせない試合。何がなんでも取る」と力を込めた。明日の大一番が楽しみだ。