[試合後会見]2020.12.19
大熱戦!久高寛之vs大橋哲朗
左:久高寛之(仲里)と右:大橋哲朗(真正)
 元日本スーパーフライ級王者で同級1位の久高寛之(35=仲里)と2018年全日本スーパーフライ級新人王の大橋哲朗(22=真正)が19日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「REAL SPIRITS.70」のメインイベント、バンタム級8回戦で激突した。
 49戦目のリングに上がったベテラン久高がタイトル挑戦に弾みをつけたのか、それとも大橋がランキングの座を奪ったのかーー。
久高寛之がダウンを奪った
 キャリアの差を見せた久高が競り勝った。久高は2回に右カウンターでダウンを演出。サウスポー大橋は、素早い動きで左ストレートを決めて反撃したが、久高も多彩なコンビネーションで譲らず。最後まで熱戦が続き試合終了のゴング。ジャッジ2者の支持を得た久高に軍配が上がった。
勝ててホッとしている
 試合後に囲み取材に応じた久高は「久しぶりの試合で動きが硬かったが、徐々にほぐれてきた。ダウンを奪って安心しすぎて、後半にパンチをまとめられたのが反省点。試合独特の緊張感を味わいながら戦った」と約2年8ヶ月ぶりの勝利に安堵の表情を浮かべた。
王座奪還を目指す
 現在、日本ランキング1位の久高が狙うのはアジア3冠チャンピオンの福永亮次(34=角海老宝石)のベルトだ。「諦めない気持ちが積み重なりここまできた。年内はゆっくりして、またレベルアップしていきたい。チャンスがあればタイトルに挑戦したい」と50戦目での王座返り咲きを目指す。
練習してきたことを出せなかった
 一方、惜しくも勝利を逃した大橋は「相手の右が見えにくかった。気持ちでは負けたくなかったが、すべての面で相手が上だった。練習してきたことを出すことができなかった」と肩を落とした。