[試合後会見]2020.12.14
白熱のテクニシャン対決
左:岡田博喜(角海老宝石)のジャブがヒット
 元日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の岡田博喜(30=角海老宝石)と日本ライト級5位の富岡樹(23=REBOOT.IBA)が14日、後楽園ホールで開催された「SLUGFEST.16」セミファイナル、スーパーライト級8回戦で激突した。
 米国戦を経て2年3ヶ月ぶりに日本のリングに上がった岡田と日本王座戦以来の再起戦の富岡の攻防に視線が注がれた。
岡田博喜(角海老宝石)が再起に成功
 岡田がキャリアの差を見せて快勝した。富岡のジャブを浴びて左目下を腫らした岡田だったが、中盤になるとプレスをかけてワンツ―を好打。さらに細かくパンチをまとめてポイントをピックアップした。富岡も左ボディで動きを止めるなどチャンスはあったが見栄えの点で岡田が上回った。
次につながった
 「こんなに腫れたのは初めて」と痛々しい姿で会見場に現れた岡田は「腫れも気にならなかったし、不安もなかった。やりずらかったが予想以上ではなかった。3回にもらったボディブローが効いて投げ出しそうになったが、中盤からパンチが当たり出したのでイケると思った」と試合を振り返ると、「うれしいというより次につながった安心感の方が大きい」と2年3ヶ月ぶりの勝利に安堵の表情を浮かべた。
米国のリングに上がりたい
 「もっと早い段階からボディブローを打てば、次の攻撃につなげることができた。課題は多い」と話した岡田は「また米国で戦いたい」と再びアメリカのリングで活躍するためにまい進する。