[海外試合結果]2020.11.27
54連勝のワンヘン防衛戦で波乱
WBC世界ミニマム級タイトルマッチ

 タイ・ナコンサワーンで27日に開催されたWBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級王者ワンヘン・ミナヨーティン(35=タイ)のV12戦。同門のWBC同級3位パンヤ・プラダブスリ(29=タイ)を相手に波乱の結末となった。

パンヤが判定で世界初載冠

 同門タイ人対決となったWBC世界ミニマム級戦は、開始から王者ワンヘンがガッシリとした体型でから右ストレートを伸ばすと、挑戦者パンヤは軽打を細かく繋いで対抗。4回終了後に途中採点が入ると2-0(39-37、38-37、38-38)でパンヤがリード。中盤でさらにプレッシャーをかけるワンヘンに、サークリングからの連打で待ち構えるパンヤだが6回には打ち合いも見せた。2度目の途中採点で3-0(77-75×3)と挑戦者が優位で終盤に突入。ワンヒンが攻撃を強めて有効打を奪っていくと、パンヤも手数で最後まで戦い抜き試合終了。判定は3-0(115-113×3)でパンヤが勝利、世界初載冠を飾った。

 世代交代で新王者となったパンヤの戦績は36戦35勝(22KO)1敗。突然の引退宣言から撤回などを行い、所属プロモーションとの関係悪化を思わせ初黒星を喫したワンヘンは55戦54勝(18KO)1敗となった。