[試合後会見]2020.11.23
クロスファイト!三田で新王者が決定!
激しいペース争いを制したのは?
 WBOアジアパシフィック・ライトフライ級1位の加納陸(23=大成)と同級2位の平井亮輝(29=千里馬神戸)が23日(月・祝)、兵庫県三田市総合文化センター郷の音ホールで開催された「駅近ドットコムpresents三田から世界へ.16」のメインイベントで空位の王座を争った。
 デビューから注目されてきた若きサウスポーの加納がベルトを獲得したのか、それとも2度目のタイトル挑戦の平井が戴冠したのかーー。
加納陸(大成)が競り勝った
 シーソーゲームを制した加納が新チャンピオンに輝いた。加納は3回に平井の右ストレートを浴びてダウンを喫したが、そこから冷静な試合運びで立て直した。お互いに意地と意地がぶつかり合うジャッジ泣かせの展開となったが、中盤にポイントを連取した加納が、平井の猛追を振り切った。
勝ててホッとしている
 控室に戻ってきた加納は「ダウンをしたが慌てずに立て直すことができた。気持ちを切り替えて戦った」。「あっという間の12ラウンドだった。ベルトを獲ることができてひと安心している」と熱戦を振り返った。
 「今後のことは陣営と話して決めたい」と話すと、「強い選手に勝って評価を上げていきたい」と頂点を目指していく。
丸元大成会長
 囲み取材に応じた丸元大成会長は「あいつの能力を考えたらトータルで30点」と辛口採点。しかし、「ダウンしても焦っていなかったし、そこは評価したい」とも付け加えた。さらに試合に向けて9㎏の減量があったことを明かすと「体が大きくなり減量もきつくなってきたので階級アップも考えている。ベストのパフォーマンスを出せるのはフライ級」と語った。
 「次戦は栄拓海(折尾)選手との指名戦を視野に入れながらいろいろと考えていきたい。まだ若いし、一戦一戦レベルアップさせていきたい」と青写真を描いた。
ベストを尽くしたが…
 一方、あと一歩のところでベルトを逃した平井は「ダウンを奪った右は練習していたパンチ。効いたパンチはなかったし、ダメージは与えたと思う。映像を見ていないので客観的に見れていないが、勝ったと思った」と悔しい表情を見せると、「これからのことはゆっくりと考えたい」と語った。
採点表