[試合後会見]2020.11.13
勝って涙!目指すは世界
左:若狭与志枝(花形)の右フック!

 日本女子フェザー級タイトルマッチが13日、王者の三好喜美佳(36=川崎新田)が同級3位の若狭与志枝(32=花形)を挑戦者に迎えて、後楽園ホールで開催された「ホープフルファイト.33」のメインイベントで行われた。

 2度目の防衛を目指すベテラン三好が王者の力を示したのか、それともタイトル3度目の挑戦の若狭が王座を奪ったのか? 試合は挑戦者の若狭が積極的な攻撃でペースを握った。

若狭与志枝(花形)が涙の奪取
 3度目の正直で若狭がついにベルトを巻いた!初回から若狭が右のロングフックで先制攻撃を仕掛けると、得意の打ち合いに持ち込んだ。三好はジャブを突きながら距離を保つが、若狭はお構いなしに攻め立てると、右アッパーから左右フックでポイントを加点。終盤は激しい打撃戦を繰り広げたが、若狭の回転力が勝った。勝ち名乗りを上げた若狭はうれし涙を流した。
作戦通りに戦えた
 試合後にオンライン会見に臨んだ若狭は「会長から1ラウンドから攻めていけと指示が出て、思い通りに試合を運ぶことができた。相手のジャブは想定内だったのでペースをかき乱してやろうと思った」。「うれしいの一言。まさか勝って自分が泣くとは思わなかった」と王座奪取に声を弾ませた。
花形進会長も喜んだ
 花形進会長は「初回からガンガン攻めていけと言ったが、いつもより手数が出たと思う。ただ、もっと攻めてほしかった。でも、勝ったから今日はこれでいいんじゃないかな」と愛弟子の戴冠を喜んだ。
夢は世界チャンピオン!
 同門の先輩であるIBF女子世界アトム級王者の花形冴美(36)とベルトを掲げて写真を撮る約束をした若狭は、会場に来ていた花形に直接勝利の報告するという。「試合を終えてコーラを飲みたい」と笑顔を見せた新チャンピオンは、世界王者の夢に向かって走り出す。