[世界戦発表会見]2020.11.9
大晦日決戦!井岡一翔と田中恒成が激突!
井岡一翔が一年ぶりのリングへ
 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級チャンピオン井岡一翔(31=Ambition GYM)が9日、同級1位の田中恒成(25=畑中)を挑戦者に迎えて2度目の防衛戦を行うことを発表した。注目の日本人対決は大晦日、東京・大田区総合体育館で開催される。

 井岡が日本人選手と試合をするのは、2012年6月20日以来、8年半ぶり。八重樫東(大橋→引退)とのWBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)のミニマム級王座統一戦で、判定勝利を収めた井岡は日本人で初めて2団体の世界王座を統一した。

 一方、田中は2018年9月に当時のWBO世界フライ級チャンピオン木村翔(青木→花形)に挑戦し、判定勝利で王座を獲得し、日本人としては最速で世界3階級制覇を果たした。2019年3月には元WBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオン田口良一(ワタナベ→引退)を挑戦者に迎えて初防衛に成功した。

 オンライン会見に臨んだ井岡は「久しぶりの日本人対決で国内が盛り上がればと思う。内容と結果にこだわりたい。レベルの違いを見せたい」と語った。
大晦日は井岡一翔vs田中恒成
 ボクシングファン待望のスーパーファイトだが、井岡は4階級制覇王者してのプライドを見せた。「自分にとってメリットのない試合だが、タイトルを保持した方がこの先が進みやすいと判断した。ここをクリアしてスーパーフライ級の海外のトップ戦線に食い込みたい」と話すと、 「相手の印象は特にないが実績のある選手。今度の試合で4階級制覇を狙ってくるのでそれを阻止したい。どんな展開になっても格の違いを見せる」と勝利に絶対の自信を示した。
八重樫東戦以来の日本人対決
 日本人と拳を交えるのは八重樫戦以来、8年半ぶりとなる。「全般的に日本人は気持ちが強い」と語ると、「大晦日での日本人対決でモチベーションは落ちていない。負ける気はしない」と言葉に力を込めた。
大晦日で存在感を示す!
 コンビを組むイスマエル・サラストレーナーは現在、来日していないが「連絡を取り合いながら練習している。日本に来れるように調整してもらっている」という。
 実戦練習はこれから始めるという井岡は「基礎的なトレーニングを長くできたので良いコンディションを保ち続けている。当日試合で見せたい」と必勝を誓った。