[前日計量]2020.11.5
中谷潤人がついに世界初挑戦!
中谷潤人(22=M・T)が計量をパス!
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級王座決定戦、同級1位ジーメル・マグラモ(26=比)対同級3位の中谷潤人(22=M・T)のPCR検査が5日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ両選手、両陣営のチーフトレーナー全員の陰性結果が出た。
 その後、都内のホテルで前日計量に臨み、中谷は100gアンダーの50.7kg、マグラモは200gアンダーの50.6㎏でクリアした。
 新型コロナ禍の影響で何度となく延期になっていた中谷の世界初挑戦がついに実現する! 計量後にリモート会見に臨んだ中谷は「やっと試合ができる」と大一番を待ちきれない様子を見せた。明日の試合は「チャレンジャーの気持ちで」と青色を基調としたコスチュームでリングに上がる。
 試合は明日の6日に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブスペシャル」で行われ、日テレG+で午後5時45分から、BS日テレでは午後7時から生中継される。
体重も順調に落とせた
 フライ級では171㎝と長身で、減量は決して楽ではないはずだが「最後もしっかりと汗を出すことができたし、問題なく落とすことができた」と笑顔を見せて万全のコンディションをアピール。顔色も良く画面越しからも調子の良さが伝わってきた。
自分の長所を活かす
 拳を交えるマグラモとは、同じ時間に計量に臨んだが、新型コロナ感染防止のため、ツーショット撮影はなく、ソーシャルディスタンスを保ち、個々で写真撮影を行った。マグラモの印象を聞かれた中谷は「思っていたより大きいと思ったが、イメージしていた通り」とコメント。
 マグラモはサウスポーが得意だという情報にも「映像を見たが、自分とは違うタイプのサウスポーだった」と気にする素振りは見せず。「自分の長所を活かしてKOチャンスを作る。ロングレンジで戦うが、相手はプレスをかけてくると思うので手数で押し返す練習もしてきた」と対策は十分だ。
世界チャンピオンになる!
 計量後は、水分をゆっくりと採り、これからいつも食べているという好物のオムライスと鰻を食べて体力を回復させる。

 「ボクシングのフライ級の世界チャンピオンになる」と、中学1年からボクシングを始めた中谷は、強い思いを持ち続け、その気持ちがブレることなく真っすぐに突き進んできた。思いのすべてを拳に乗せて、慣れ親しんだ後楽園ホールのリングで世界のベルトを掴みにいく!
世界初挑戦のマグラモ
 一方、日本テレビを通じてコメントを出したマグラモは「日本に来てからの調整は順調で、戦う準備はできている。相手は身長があるが倒す自信がある」と敵地でのベルト奪取を誓った。
オフィシャル
■WBO世界フライ級王座決定戦
レフェリー:池原信遂
ジャッジ:ビニー・マーチン
ジャッジ:野田昌宏
ジャッジ:村瀬正一
立会人:安河内剛