[試合後会見]2020.10.26
比嘉大吾エンジン全開ならず
比嘉大吾(25=Ambition)の再起2戦目はドロー
 元WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者の比嘉大吾(25=Ambition)が26日、後楽園ホールで開催された「LIFETIME BOXING FIGHTS4」メインイベント、バンタム級10回戦に出場。日本バンタム級13位の堤聖也(24=角海老宝石)と対戦した。
 バンタム級に転向して豪快なKO勝ちが期待された比嘉だったが、堤の綿密な作戦に強打が空転。ダウンを奪うことができず結果は引き分けとなった。
 試合後の囲み取材に応じた比嘉にじっくりと話を聞いた。
攻め切れなかった
 右目下を赤く腫らしながら会見に臨んだ比嘉は「セコンドから『攻めていけ』と言われたのに相手を見てしまった。(バンタム級に上げて)スピードもパワーもあったと思うが、結果がついてこなかった。今日の内容では世界は厳しい。今後に向けて修正していく」と厳しい表情を見せた。
倒すボクシングをしていく
 さらに「相手は手数が多くてタフだったが、やりずらくはなかった。ポイントで勝っているという気の緩みがあった。倒すボクシングをしないといけない」と猛省すると、「フライ級時代に比べて攻めの姿勢が足りなかった。期待されているのはKOなので倒すボクシングをしていく」と今後に向けて課題を挙げた。
野木丈司トレーナー
 会見に同席した野木丈司トレーナーは「倒せなかった時点で負け。試合中も鼓舞したが、今までにないくらい相手を見ている時間が多かった。ジャブで崩していくプランは良かったが倒せなかったことがすべて」と手厳しかった。
 それでも「この結果に落胆はしていない。良い状態に戻るのに2~3戦はかかると思っている。あと1~2戦したらスカッと倒すボクサーになる。手数が倍あればさらに上がっていくと思う」と今後の活躍に期待した。
勝って恩返ししていく
 比嘉は「野木さんやジムの関係者に申し訳ない。これから結果で恩返ししていく」と最後は前向きに語り会見を締めた。
採点表