[試合後談話]2020.10.22
来年の新人王候補が豪快KO!
李鎮宇(り・じぬ/角海老宝石)がKO勝ち
 「DANGANオール4回戦2020」が22日、後楽園ホールで行われ全7試合で熱戦が繰り広げれた。第7試合60.0kg契約4回戦では李鎮宇(り・じぬ/24=角海老宝石)が西村直哉(35=シュウ)と対戦。初回に右フックでダウンを奪うと、2回にも右フックを振り抜きキャンバスに沈めた。
3戦全勝(2KO)
 試合後に取材に応じた李は「相手が自分のパンチに反応してくれたので戦いやすかった。前回の試合は強いパンチばかりを打ってしまい倒せなかったが、今回は強弱をつけたパンチを打つことができた」と会心のKO勝ちに声を弾ませた。
来年の新人王を目指す
 アマチュア35戦19勝16敗の成績を残しプロに転向した李は、今年の新人王トーナメントにエントリーしていたが、コロナ禍の影響で「試合やスパーリングがいつできるかわからない状態だったので、トレーナーと相談して決めた」と出場を辞退した。
 「今年は試合ができないかもしれないと思っていたので、タイミングよくできて良かった」と話すと、「大学時代の同期は皆、B級デビューなので自分は4回戦から勝ち上がっていく」と来年の新人王を目標に掲げた。
いつか先輩の中川兼玄選手(三迫)と戦いたい
 日本スーパーフェザー級4位の中川兼玄(25=三迫)は高校の1学年先輩だ。「中川さんに誘ってもらってボクシングを始めた」と感謝すると、「中川さんの活躍は刺激になっている。同じ階級なのでいつかタイトルを賭けて戦いたい」と抱負を語った。
右:吉川梨優那(ディアマンテ)がKO勝ち
 第5試合女子ミニマム級4回戦では吉川梨優那(19=ディアマンテ)と高橋怜奈(36=ワタナベ)が対戦。開始から吉川が右ストレートで顔を弾くと、上下に打ち分け攻勢。2回に一方的に攻めたところでレフェリーが割って入った。
野上奈々会長のような世界王者を目指す
 試合後に電話取材に応じた吉川は「デビュー戦は緊張しすぎてフワフワしていたが、今日は落ち着いて練習してきたことを出すことができた。本当にうれしい」と初勝利を喜んだ。
 小学3年生から中学卒業までキックボクシングをしていた吉川は、「パンチの打ち方を習うため」と中学1年でボクシングジムに入門し、キックと並行して練習していたが、高校からボクシングに1本に専念した。
 今後の目標を聞かれた吉川は「まずは4回戦を卒業して日本チャンピオンを目指し、いずれは野上奈々会長のような世界チャンピオンになりたい」と語った。