[引退発表]2020.10.14
OPBF王者の渡部あきのりが現役引退
渡部あきのり(角海老宝石)が引退
 角海老宝石ジムは14日、OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者の渡部あきのり(35)の現役引退と王座返上を発表した。理由は、コロナ情勢や選手不足により試合が決定しにくい状況や、モチベーションやパフォーマンスを維持することができないと判断したため。
 2004年2月にデビューした渡部は、サウスポースタイルから繰り出される強打を武器に2戦目からKOの山を築き、元世界王者の浜田剛史に並ぶ15連続KO勝利を達成した。
 生涯戦績:47戦39勝(33KO)7敗1分
強打でKOの山を築いた
 勝っても負けてもド派手な試合をする人気選手だった。渡部は、16連続KOを目指し2007年12月に日本王座に挑戦。初回にダウンを奪うも最後は倒され初回KO負けで連続KO記録が途絶え初黒星を喫した。ここから3連敗し低迷したが復活すると2011年4月に日本・OPBF東洋太平洋ウェルター級2冠王座を獲得。日本王座は3度、OPBF王座は5度防衛し王座を返上した。2013年9月から野口ジムに所属、そして2017年1月に角海老宝石ジムに移籍した。
日本・OPBF王座を獲得
 2018年8月に日本スーパーウェルター級暫定王座決定戦に出場し丸木凌介(29=天熊丸木)に1回TKO勝ちで王座を奪取。正規王者の新藤寛之(宮田→引退)との王座統一戦では壮絶な打撃戦の末、引き分けた。日本からOPBF王座にターゲットを変えると2019年8月に敵地韓国でイ・ジュンギョン(32=韓国)に10回TKO勝ちで王座を奪取。2019年12月に初防衛戦で2回KO勝ちしたのがラストファイトとなった。
 17年間の現役生活、本当におつかれさまでした。
お疲れ様でした