[試合後会見]2020.10.13
「凡才」阿部麗也!天才に昇格ならず
左:阿部麗也(KG大和)の左がヒット
 IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級10位の阿部麗也(27=KG大和)が13日、後楽園ホールで開催された「A-SIGN BOXING&大和魂」メインイベント、57.5kg契約8回戦に出場。日本同級7位の佐々木蓮(25=ワタナベ)と拳を交えた。
 これまでトランクスのベルトラインに「天才」と入れていた自称天才ボクサーの阿部は、再起戦にあたり「凡才」に変えてリングに上がった。
再起に成功
 左カウンターを狙う佐々木に対し、攻めあぐねていた阿部だったが、プレスをかけて単発の左ストレートをヒット。体力が落ちた佐々木を攻め立ててポイントを連取して中差判定勝ちした。
今日は50点
 試合後に囲み取材に応じた阿部は「良い内容で勝てたら次戦で履くトランクスは『天才』にしようかと思っていたが…、これでは『凡才』のままですね」と苦笑いした。
 「相手の左を警戒していたが、わかっていてパンチをもらうのは良くない。もう半歩近い距離で戦いたかったが…。今日の出来は50点」と自らの出来に首をひねった。
片渕剛太会長
 片渕剛太会長は「成長しているが、普段のスパーリングの内容を見たら今日の試合はイマイチ。相手は左の当て感が良くてクリンチが上手かった」と感想を語ると、「タイトルマッチをさせたいが、その前にもう一戦挟みたい」と慎重な構えを見せた。
 3度目のタイトル挑戦を目指す阿部だが「負けている以上、チャンスがあれば佐川選手(佐川遼=日本フェザー級王者)にリベンジしたいが、それだけにこだわるのではなく、決まった試合を勝って上を目指していきたい」と具体的な目標は掲げなかった。