[大浴場紹介]2020.10.4
ワールドスポーツジム「竜の湯」に潜入!
左:竹迫司登(29)と右:井上岳志(30)も毎日入る竜の湯
 全国でプロ加盟している282件のボクシングジム(日本ボクシングコミッション調べ)の中で唯一、大浴場を常設しているのが東京・足立区竹ノ塚にあるワールドスポーツジムだ。オレンジを基調とした7階建てのジムの5階にジャグジーやサウナがついた大浴場がある。
 齊田竜也会長(47)の名前からつけたという「竜の湯」(男性専用、月会費制)は、選手やジムの一般会員は入浴料がなんと無料! 大浴場だけを利用する銭湯会員は月4400円(税込み)でハンドタオルとワンドリンク付きとリーズナブルだ。東京都の入浴料が大人(12歳以上)470円なのでどれだけ安いかはいうまでもないだろう。
 口コミとインターネットと地域雑誌で評判が広がり、銭湯会員だけで70名もいるというから驚きだ。
ボクシングジムに大浴場!
 齊田会長は「ボクシングジムに大浴場があったら、より一般会員さんが増えるのではないか、付加価値をつけよう」と、銭湯を3店舗経営しているボクシング部の後輩の元で、掃除の仕方から接客業などを学び、公衆浴場登録をした。保健所が来ての検査も年に1度あり塩素濃度も2時間に1回測っている。
日替わりの薬湯
 日本で2人しかいないという銭湯絵師に依頼して、描いてもらった富士山が選手や会員を見守っている。日替わりの薬湯やサウナの横には水風呂があり露天になっているので心地よい風が吹いてくる。
 ジェルやコスメも置いてあり手ブラで行くことができる。さらに2階には休憩所も完備していてテレビやトレーニング器具も置いてあるという。
湯船に浸かりながら交流を深める
 練習後に選手同士やボクサーと一般会員の交流が深めることができ相乗効果を生んでいる。「選手同士が『次の試合も勝とうな』と言っているのを見ると可愛いなと思います」(齊田会長)
会話をするきっかけになる
 当ジムに所属する日本&OPBF東洋太平洋ミドル級王者の竹迫司登(29)は「水風呂に入ると疲労が抜けて翌日もしっかりと練習ができる。元々、銭湯に行っていたので本当にありがたい」。「普段、会話することが少ない選手とも話すことができるし、一般会員さんや地元の銭湯会員さんとも話すきっかけになって応援してもらえる」と竜の湯を活用している。
■ニュー銭湯 竜の湯
住所:東京都足立区竹ノ塚6-16-7-5F
アクセス:東武スカイツリーライン竹ノ塚駅徒歩1分
営業時間:平日14:00~22:30(最終入館22:00)土日祝日11:00~20:00(最終入館19:30)
問い合わせ:03-5856-4880
料金:月額4400円(税込み・ハンドタオルとワンドリンク付き)