[試合後談話]2020.9.20
高橋竜也の躍進に大きな拍手!

 つくばカピオで20日、ダイナミックヤングファイト興行が開催された。新型コロナ感染防止のため、会場の入り口には検温スクリーンが用意されるなど、対策が施されていた。

 この日のメインは地元ファンの大きな拍手による応援に後押しされた高橋竜也(31=土浦)が赤コーナーからリングに上がった。対峙したのは常勝軍団三迫ジムに移籍して最初の試合を迎えた城後響(26)。立ち上がりは、ポンポンとテンポのいいジャブを突きながらリズムを作った城後が試合をリードした。それでも、終盤に入ると的確にパンチを当てた高橋が試合巧者ぶりをアピール。ジャッジ3人の支持を集めて判定勝利を収めた。

 大粒の汗を流しながら、試合後に短時間の取材に応じた高橋は「倒しに行けと会長に言われたけど、甘かったですね。勝ったと思いました」と試合を振り返った。コロナ禍の影響で試合間隔は長くなることも予想されるが、「次はスッキリ倒して勝ちます。チャンピオンを目指して頑張ります」と笑顔で締めくくった。

 この日はアンダーカードが5試合行われたが、注目を集めていた亀山大輝(23=ワタナベ)と堀川龍(20=三迫)の試合は、スピードのあるサウスポー亀山の動きに対応し、冷静にポイントを稼いだ堀川が判定勝利をつかんだ。それでも、試合後の立ち話取材で堀川は「やってきたことが何もできなかった。点数は0点です」と反省の弁が口をついた。堀川が課題に挙げたのは、打ち終わりの被弾。記者の問いかけに「もらわなくていいパンチをもらい過ぎた。ガードが出来ていなかった」と下を向いた。

 コロナ禍の影響にも負けず激戦を続けるボクサー達の頑張りに、ディスタンスを守りつつ、人数制限はあるものの多くのファンが駆けつけていた。今年の秋のボクシングはますます熱くなる!