[ニュース]2011.7.7
ヘビー級王座決定戦の動き
 去る2日(日本時間3日)、ドイツのハンブルグで行われた世界ヘビー級王座統一戦で、IBF&WBO王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)がWBA王者デビッド・ヘイ(英)に圧勝。これで3団体の王座がひとつにまとめられたが、早くももうひとつの王座がつくられようとしている。
 クリチコが3団体の統一王者になったことでWBAの規定に従って“スーパー王者”への昇格が確定的となったため、空位となる“レギュラー王座”の決定戦が行われるのは必至の情勢だ。すでに1位のルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)を擁するウニベルスムと、2位のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)を抱えるサウアランド・プロモーションの間で下交渉がもたれている模様。
 32歳のチャガエフは元WBA王者で、29戦27勝(17KO)1敗1分の戦績を誇るサウスポー。09年6月の統一戦でクリチコに9回終了TKO負けを喫している。31歳のポベトキンはアテネ五輪の金メダリストで、戦績は21戦全勝(15KO)。3年ほど前にIBFの指名挑戦者としてクリチコに挑戦するはずだったが、直前に故障を理由に対戦を忌避している。そんなふたりによる王座決定戦にどれだけの支持が集まるのか、疑問が残る。