[前日計量]2020.8.21
令和の幕之内一歩はどっちだ!?
フェザー級トーナメント決勝戦
 ボクシングの人気漫画「はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝戦」の前日計量とPCR検査が21日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ファイナルに進出した日本同級4位の渡部大介(29=ワタナベ)と草野慎悟(31=三迫)が計量後にオンライン会見に臨んだ。優勝すれば賞金100万円と連載中の「はじめの一歩」に登場する権利を得ることができる。
 試合は明日の22日に後楽園ホールで行われ、当日午後6時30分から動画配信サービス「BOXING RAISE」でライブ配信される。
勝って応援してくれている人に感謝の気持ちを伝えたい
 リミットちょうどの57.1kgでパスした渡部は「日本ランキングに入って5年経つが、これまで一度もタイトル挑戦していなく、なかなかチャンスに恵まれなかった。今回、タイミングよくトーナメントに出ることができて、強い相手にしっかりと勝ってきたので自信がついた。相手も同じくらい強い気持ちで向かってくると思うので手堅く勝つ」と意気込みを語った。
手堅く勝ちにいく
 アニメで「はじめの一歩」を見てボクシングを始めたという渡部は、単行本やDVDを揃えるほどの大ファンで「優勝して原作に実名で出ることができれば、周りの人にも知ってもらえる」と優勝特典獲得に闘志を燃やしている。
 渡部は「プレスをかけて不用意な一発に気をつけて丁寧に攻める。相手は逆転で勝ってきている選手なので、油断せずに戦いたい」と必勝を誓った。 
草野慎悟(三迫)もはじめの一歩出演を熱望
 一方、中国と韓国の新鋭を撃破して勝ち上がってきた草野も、リミットちょうどの57.1kgでクリアした。無事に計量を終えた草野だが、スマートフォンを紛失するアクシデントに見舞われた。現時点で見つかっていなく、ホテルで試合まで行動を制限されるため時間潰しに苦労するかと思いきや、「(スマートフォン)がなくても特に気にならない。頭の中で試合のシミュレーションをして過ごす」と笑顔を見せた。

 コロナ禍で出稽古に規制がかかっている状況だが、同門の日本フェザー級王者の佐川遼(26)や先日移籍を発表したOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の勅使河原弘晶(30)らとのスパーリングで調整してきた。草野は「相手はパンチを振ってくるのでそこがチャンス。カウンターで倒して優勝したい」とKO決着を約束した。
応援パネル
 明日は、コロナ安全対策として密を避けるために、会場の観客を500名以下に抑えて客席の間隔を空けてソーシャルディスタンスを保つ。そして、そのような環境の中で少しでも選手たちに応援していることを感じてもらえるよう、客席にクラウドファンディングで募った支援者のアバター応援パネルを170体掲示する。
 パネルには支援者の名前もしくはニックネームと、はじめの一歩登場キャラクターを掲載するという。