[試合後会見]2020.8.9
関西と北陸ホープ対決を制したのは!?
左:英洸貴(カシミ)
右:下町俊貴(グリーンツダ)
 日本ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者の下町俊貴(23=グリーンツダ)対日本同級14位の英洸貴(21=カシミ)が9日、大阪・枚方市立総合体育館で開催された「CRASH BOXING.20in枚方」のセミファイナルで行われた。期待の新鋭が激突した一戦、勝負の決め手となったのは――。
下町俊貴(23)がV1を達成
 下町のジャブが勝負を決めた! サウスポー下町はジャブで組み立てると英の返しの右にもしっかりと反応。ジャブを軸に丁寧に組み立てていくと、5回に左ボディアッパーでダウンを先取。立ち上がった英を攻め立てレフェリーストップに持ちこんだ。若手テクニシャン対決を制した下町がユース王座初防衛に成功した。
相手のパンチがよく見えた
 「同門が勝っているので自分が負けたらどうしようかと思った」と試合前の心境を明かした下町は、「ヘタレな自分が出て前に出れなかったがボディを狙ったら上手くハマった」と勝利の味を噛み締めた。
強い相手をぶつけていきたい
 本石昌也会長は「無敗の選手を倒したのは評価したい。これからはランキング上位の選手と試合をさせて来年には日本王座を狙わせたい」と青写真を描いた。
前田稔輝(グリーンツダ)が圧巻のパフォーマンス!
 第5試合では2019年全日本新人王の前田稔輝(23=グリーンツダ)が58.5kg6回戦で2017年東日本スーパーバンタム級新人王の飯見嵐(24=ワタナベ)と拳を交えた。サウスポー前田は前に出てくる飯見に対し、じっくりと動きを見るとノーモーションの左でダウンを奪う絶好の立ち上がり。2回もキレ味鋭い左でダウンを追加すると、パンチをまとめてキャンバスに沈めた。
前田稔輝(23)に注目!
 昨年12月の全日本新人王以来の試合で成長を見せた前田は「今日はアップの時から動きがキレていた。相手は思っていたよりスピードがあったが、序盤から突っ込まないように気を付けた。最初にダウンを奪った左は自然と出たが手応えがあった。今日は良い動きができたと思う」と喜びに浸った。
 今後も強豪との対戦を希望した前田は「B級(6回戦)の試合をもう一つ勝ってランキングを上げてタイトルに食い込んでいきたい」と決意を口にした。