[立ち話]2020.7.27
神足茂利「プロの世界で成り上がる」
神足茂利(こうたり しげとし/24=M・T)
 8月21日(金)に世界初挑戦するWBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22)、日本王座を狙う日本ユース・ミニマム級王者の石澤開(23)が所属するM・Tジム。若手の有望株が揃っている中、ジムが期待を寄せているのが神足茂利(こうたり・しげとし/24)だ。
 愛知県のアマチュアボクシングジム「TEAM ZORO」でボクシングを始めた神足は、日本大学ボクシング部ではリーグ戦のレギュラーを務め、アマ73戦50勝23敗の成績を残しプロに転向。昨年10月のデビュー戦を2回TKO勝ちし、初陣を飾った。21日に所属ジムで練習前の神足に話を聞いた。
大学卒業後に入門
 神足はプロ入りに際し、恩師であるTEAM ZORO豊田成史会長に相談したところ、M・Tジムを勧められジムを見学。「ジムの雰囲気が良かったし、高校1年のインターハイでは熊本さん(M・Tジム熊本道之特別コーチ)にセコンドについてもらったりと縁があるなと思って」とジム入りを決めた。
中谷潤人(22)と切磋琢磨している
 2019年2月、後楽園ホールで行われた中谷潤人の日本フライ級王座決定戦を会場で観戦し「上手いボクシングをする選手だなと思ったが、まさか同じジムでやるとは思っていなかった」。1歳年下の中谷とは、U-15決勝大会で同じ中部代表として出場経験があり面識もあったという。
当面の目標は日本ランカー
 ボクシングを始めた頃からプロ志望だったが、「周りからずっとプロ向きではない、と言われて悔しい思いをしたので跳ね返したい思いがある。プロの世界で成り上がる」と思いを口にした。
フットワークも磨いていきたい
 フェザー級を主戦場とする神足は「スピードと前の手(左)には自信がある。中谷君の練習を見てから学ぶことが多いのでどんどん吸収していきたい」と、目を輝かせた。
178㎝の長身から繰り出される多彩な左とフィジカルの強さが目を惹く。チャンピオンクラスのスパーリングでも負けん気の強さを見せて果敢に打ち合っていた姿を見かけた。
 神足は「よく名前が『神足(神の足)』なんだから、そこを全面的に推していけばと言われるので、もっとフットワークも磨いていきたい」と、笑顔を見せて練習に入った。