[電話取材]2020.6.4
藤岡奈穂子「米国で勝負したい」
まだまだ突っ走る
 新型コロナウィルス感染症拡大防止に関する要請を受けてボクシングジムなどが休業の自粛をしていたが、5月25日に緊急事態宣言が全面解除された。そして、6月1日には休業要請などの緩和措置をステップ2へ移行し、1都3県のジムも営業を再開し始めた。
 5月30日に電話取材に応じたWBA(世界ボクシング協会)女子フライ級王者の藤岡奈穂子(44=竹原&畑山)は、次戦の目途は立っていないが、自ら掲げた目標のためモチベーションは下がっていない。
フィジカルトレーニングに時間を費やした
 ジムが休業している間は、近所の公園で知人のフィジカルトレーナーとサーキットトレーニングを中心に調整していたという。藤岡は「海外での試合の話があったが、このご時世なので消滅したようです」と白紙の状態だ。
米国のリングに上がりたい
 しかし、海外のリングで活躍するという目標はブレていない。藤岡は「米国では2年くらいスポーツイベントができないというニュースが流れていたので、これは目標設定をまるごと変えないといけないのかなと思ったりもした。ただ、米国でも無観客かもしれないが、積極的に再開しようということなので少し光りが見えてきたのかなと思う」と語った。
女子ボクシングの注目度を上げる
 男女通じて日本人初の世界5階級制覇を達成したレジェンドは「女子のパウンドフォーパウンドに藤岡の名前が挙がっても、『〇〇選手に勝ったらしい』という情報だけで海外のメディアは実際に私の試合を見ていないので、順位の付けようがないと思う。米国で戦うことで海外のメディアにもっと直に見てもらい、アジアを含めて日本の女子ボクサーの注目度も上がっていければ」と、新たな舞台に向かって一切妥協するつもりはない。