[ニュース]2020.6.2
ワタナベジムが営業を再開
ジムで汗を流した京口紘人(26)
 WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26)を筆頭に約90名の選手が所属するワタナベジムが、1日から営業を再開した。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため4月上旬から休業していたが、5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、休業要請などが緩和されたためジムを開いた。
 2日に電話取材に応じた京口は「会員さんもストレス解消のために楽しく練習していて、雰囲気が良かった。ジムも活気づいてくる」と語ったが、「手洗いうがいなどのコロナ対策は怠ってはいけない」とより一層気を引き締めていた。
コロナ対策を徹底
 日本ボクシングコミッションが作成したガイドラインに沿って、入館時の検温とジム内の除菌と換気、マスク着用、営業時間を短縮している。さらに午後2時から5時はトレーナーは不在でプロ選手のみが練習。一般会員は対人練習は行わず、トレーナーはマスクとフェイスシールドをつけるなど対策を講じている。
多くの人に感謝している
 電話取材に対応した渡辺均会長は「何ヶ月も営業していなかったので、今後仕事として成り立っていくのかと危機感を持っていたが、営業が再開してホッとしている。除菌と密を避けながら体を動かすことで免疫力を高めていければ」と話した。

 また、新型コロナウィルスで運営費などが打撃を受けたために4月27日にクラウドファンディングで支援金を募集していたが、5月29日に終了。支援総額は目標額600万円を超える760万円に達した。渡辺会長は「このような大変な状況の中、選手やジムのファンが支えてくれて本当にうれしい。これからも諦めず頑張らないといけないと思った」と多くの関係者に感謝の気持ちを言葉にした。