○フェリックス・シュトルム(独)
　12回判定
●マシュー・マックリン(英)

　このところ安定した戦いぶりで防衛のテープを伸ばしているシュトルムが、この日も底力を見せつけた。序盤はマックリンが積極的に攻めて出てペースを掌握。しかし、シュトルムは4回から左ジャブ、ワンツーを多用して流れを変えた。その後も果敢に攻めて出る挑戦者と打ち合うなど、1万8000人の地元ファンの前で逞しさも披露。スリリングな展開のまま試合は判定まで持ち込まれ、観客は大満足の様子だった。
　採点はひとりが115対113でマックリンのリードとしたが、二者は116対112の4ポイント差でシュトルムの勝利を支持。
　10度目の防衛に成功した32歳のシュトルムは、これで39戦36勝(15KO)2敗1分。善戦しながらもベルトに手が届かなかったマックリン(29歳)は31戦28勝(19KO)3敗。